- 001 開幕 -




無色の空間、無数に散らばる万色の欠片

泳ぐように、飛ぶように

そこを駆けてゆく



もう何度繰り返したか分からない

自分が異端であることを自覚した時から

こうして旅することが当たり前になっていたから



ふと気配を感じた

久しぶりに出会った友人

自分と同じこの世界を旅する仲間



「お久しぶり」

「久しぶりだね」

「良い世界は見つかった?」

「あぁ、楽しい世界を見つけたよ」

「本当?教えて!」

「いいよ、そこはね…」



煌く欠片の一つへと

二つの気配が駆けてゆく



「じゃあ、僕は先に向こうで待ってるよ」



そう言って友は煌きの中に入っていった

なぜなら彼はもうその儀式を終えていたから

未知なるものへの期待に心を膨らませ

彼女は息を吸って瞳を閉じた



... Will you hope conecting this world ?

__ Yes. What is your name ?

... OK. This world is ...



~ Phantasmal Iland ~




欠片から放たれる光の奔流が体を包む

その光に同期し、同調し、同化してゆく



そして



「ようこそ Phantasmal IlandMeruさん!」






新しい世界での、新しい冒険が始まる





〜Meru〜



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